このアクティビティは、転記コントロールの一般的なルールを無視し、例えば、特別な購買オーダの転記を作成する際に使用する、特定の会計管理コード値を定義する場合に使用します。この場合、要求された会計管理コード値を、購買オーダに接続された転記指定として入力するか、仕入先請求書を購買オーダ明細と照合する後のステップで手動で定義する必要があります。転記指定として入力した会計管理コード値は、この購買オーダに対して作成された複数の転記に影響します。一例として、すべての購買原価の転記を、特定のコスト センタに請求する購買オーダがあります。
会計ルールシステム内で会計トランザクションが行われると、 IFS/会計ルールで定義された [定義済] の転記タイプとルールによって、それに関連する転記を作成できます。この場合、ルールを正しく定義していれば、手動で何も転記する必要はありません。
システム イベントでは、例えば仕入先請求書を購買オーダと照合する場合、定義された転記指定によって影響を受けない (決して影響を受けない)、 接続された転記がいくつかあります。転記指定の影響を受ける転記は通常、費用、収益、および WIP に関する転記です。ビジネス システム イベント/転記情報タブでは、特定のシステム イベントの転記タイプが購買オーダの転記指定の影響を受けるか否かを確認できます。
IFS/会計ルールで定義されていない転記指定を入力しようとすると、転記指定は、転記コントロールでこのオーダ タイプに登録されていません。というメッセージが表示されます。会計ルール/転記ルール/転記コントロールナビゲータで転記指定機能を開始します。入力または変更する会計管理コードに適切な転記タイプを入力します。既存の転記指定を変更することも可能です。
同じ会計管理コードの複数の値 (例えば複数の異なるコスト センタ) に転記を配分できる転記指定のタイプを定義することができます。原価配賦とは、例えば複数の勘定科目やコスト センタに配賦される転記指定を入力するオプションがあることを意味します。オーダが完了ステータスでない限り、会計管理コード値とパーセンテージに基づいて原価配賦を変更することができます。パーセンテージを入力する際には、パーセンテージの合計が 100% になる必要があることに注意してください。既存の原価配賦を変更することも可能です。
請求書の照合が完了する前に、原価配賦を行う必要があります。この機能は、購買オーダ明細の所有権が会社のレンタル資産である場合、在庫登録されていない購買品目、番号なし品目、および在庫購買品目に対してのみ許可されることに注意してください。つまり、購買オーダ明細の現在の品目が別の所有権を持つ在庫品目である場合は、転記指定ダイアログ ボックスの配布タブにアクセスできなくなります。 (購買/購買オーダ/購買オーダ ウィンドウを右クリックし、転記指定をクリックします。)
右クリックを使用して、仕入先請求書を入力し、それを 1 つ以上の入庫済購買オーダ明細と照合する際に、同じ原価配賦アクティビティを実行できます。
転記指定は、指定された勘定科目に配賦されます。定義した会計管理コード値は、トランザクションに対して作成された転記に影響します。請求書が購買オーダと照合されると、原価配賦から生成された転記情報は、マニュアル仕入先請求書ウィンドウの転記情報セクションに自動的に転送されます。転記指定/転記タブ (購買/購買オーダ/購買オーダ ウィンドウを右クリックし、転記指定をクリック) では、配賦オプションが自動的に有効になります。これは、原価配賦が入力されたことを示します。転記指定が変更されたことを示すレコードが、購買オーダ ヘッダ履歴または明細履歴のいずれかに作成されます。