販売見積

販売見積機能は、受注オーダーの前段階のステップです。既存顧客および見込み顧客からのリクエストを入力して処理することができます。

受注オーダーと同様、販売見積は注文ヘッダと 1 つまたは複数の見積明細の 2 つのレベルで構築されます。新しいエントリの最初のステップは、販売見積ヘッダの入力です。ヘッダに有効なデータが入力され、保存されると、ステータスは [計画済み] になります。新しいエントリの 2 番目の手順は、明細の入力です。見積明細が入力されると、その明細も [計画済] ステータスになります。注文ヘッダのステータスは変更されず、引き続き [計画済] のままです。

見積明細では、顧客が注文したい品目と数量を指定します。また、見積明細ごとに、希望納入日、予定納入日、価格または数量別価格、割引、その他の情報を指定することもできます。数量を入力する代わりに数量別価格、つまり、数量ごとに異なる価格を使用することもできます。これは見積明細を選択し、。[数量別価格] コマンドを選択、数量別価格を入力することで実行可能です (セット商品には数量別価格は適用できません)。

計画済みの販売見積はリリースすることで有効化できます。ヘッダのステータスが [計画済] から [リリース済] に更新されます。通常の受注オーダーを有効化するのとは対照的に、この機能は見積を有効化するのではなく凍結します。販売見積が発行されたら、印刷して顧客に送信できます。ただし、販売見積の印刷はどのステータスからでも実行できます。見積ヘッダまたはいずれかの明細がリリースされていない場合、印刷物は [暫定] としてマークされます。印刷実行時に見積ヘッダのステータスが [リリース済] になっている場合は、見積の印刷済フラグがチェックされ、見積日付が保存されます。

[リリース済] ステータスの見積を変更すると、見積がすでに印刷されている場合はリビジョン番号が変更され、ステータスが [リビジョン済] になり、見積の印刷済インジケータがクリアされるます。ご注意ください。また、[不採用] ステータスの見積を変更すると、印刷されたインジケータ値にかかわらず、リビジョン番号が変更され、ステータスが [リビジョン済] に設定されます。リビジョン済みの見積を再度リリースする必要があります。単一明細のリリースも可能です。単一明細がリリースされても、ヘッダのステータスは変更されません。見積が変更され、新しいリビジョンが作成されるたびに、変更されたデータがデータベースに保存され、履歴タブと見積明細履歴に表示されます。

以下のデータへの新しいエントリと変更は、新しいリビジョン番号と新しい履歴情報を生成します。

ヘッダ:

コーディネータ
有効期限日
検収条件
運送手段
支払条件
希望納入日
営業担当者
納入先住所

明細:

経費
見積明細
数量
価格
供給コード
希望納入日
検収条件
運送手段
回答納入日
割引
価格区分
納入先住所

顧客が見積に対して採用の回答をした場合、見積を通常の受注オーダーに変換する必要があります。オーダータイプ、見積受注理由、希望納期、受注オーダーのステータスは [計画済] と [リリース済] のどちらで作成するか、数量別価格のある明細の数量など、注文情報を追加で入力する必要があります。見積のステータスは [完了] に設定され、受注理由が見積に保存されます。結果として得られた注文は、オーダータイプに規定された通常の受注オーダーワークフローで続行できるようになります。

顧客が見積に対して否定的な回答をした場合、見積を失注または不採用にすることができます。見積を不採用にした場合、見積を変更して再送信することが可能です。ただし、見積を不採用にできるのはヘッダレベルからのみです。見積を失注にした場合、見積の失注理由と、オプションでどの競合他社に失注したかを入力する必要があります。この処理中、販売見積ヘッダのステータスは [完了] に設定され、受注/失注理由のない見積明細にはすべて同じ失注理由が記載され、ステータスは [失注] に変更されます。別途見積明細を失注に設定することも可能です。この場合、見積ヘッダのステータスは変更されません。ただし、リリース済またはリビジョン済の明細のみが [失注] に設定できます。