次の内容を分析できるために、詳細な統計が作成されます:
この統計は、オーダー明細がシステム全体で処理される過程で、受注オーダー明細の値が時間の経過とともにどのように変化するかを表すために使用されます。初めて統計を実行する際、オーダー明細のステータスに関係なく、すべての受注オーダー / 経費明細が選択され、オーダーエントリ統計の下に表示されます。後続の実行では、システムは以前に生成された統計を比較し、オーダー明細の価格、数量、割引(%)、金額の差異について新しい統計明細を作成します。オーダー明細が「請求/完了」のステータスで、関連するすべての請求書が 「転記済承認」 ステータスの場合、受注オーダー明細の値が対応する請求書明細の値と比較され、値に違いがあるかどうかが確認されます。特定の受注オーダー明細に対して複数の請求書が利用可能な場合、すべての請求書の値 (販売価格を除く) の合計を計算し、それを以前のオーダー エントリ統計値と比較します。販売価格について、システムは複数の請求書の加重平均価格を計算し、それを受注オーダー明細価格と比較します。
特定の統計行について、すでに生成された統計と比較して差異が見つからない場合、システムは新しい統計明細を生成しません。
以下に、オーダーエントリ統計がどのように機能するかの例をいくつか示します
以下の表には関連する属性列のみが表示されます。
例 1:受注オーダー明細と経費明細を追加します。次に、最初の統計を実行します。
受注オーダー番号項目 1: 数量 -> 5 個 (一 個あたりの価格5 USD)
経費表項目 2 : 価格-> 8.50 USD
統計の作成 |
オーダー/経費番号 |
オーダー/経費明細の「正味金額」/USD |
オーダー エントリ時の「価格 数量」/個 |
オーダー エントリ時の「価格」/USD |
オーダー エントリ時の「正味金額」/USD |
発生元 |
最初の統計作成 |
1 |
25.00 |
5 |
5 |
25.00 |
受注オーダー明細 |
2 |
8.50 |
1 |
8.50 |
8.50 |
受注オーダー経費明細 |
以下のようにオーダー値を変更した後 、 2 番目のオーダーエントリ統計を実行します。
受注オーダー番号項目 1: 数量 -> 3 個
経費表項目 2 : 価格 -> 10.00 USD
統計の作成 |
オーダー/経費番号 |
オーダー明細の「正味金額」/USD |
オーダー エントリ時の「価格 数量」/個 |
オーダー エントリ時の「価格」/USD |
オーダー エントリ時の「正味金額」/USD |
発生元 |
二回目の統計作成 |
1 |
15.00 |
-2 |
0 |
-10.00 |
受注オーダー明細 |
2 |
10.00 |
0 |
1.50 |
1.50 |
受注オーダー経費明細 |
例 2:受注オーダー明細を追加し、差額を含む借方/貸方請求書を作成します。
新規受注オーダー販売数量:5 個 別価格 10 USD) 借方請求書数量の変更:5 個 -> 8 個
2 個の貸方請求書を作成します。
統計の作成 |
受注オーダー/請求書明細番号 |
オーダー/請求書の明細の「正味金額」/ USD |
オーダー エントリ時の「価格 数量」/個 |
オーダー エントリ時の「価格」/USD |
オーダーエントリ時の「正味金額」/USD |
発生元 |
最初の統計作成
|
1 |
50.00 |
5 |
10.00 |
50.00 |
受注オーダー明細 |
1 |
80.00 |
3 |
0.00 |
30.00 |
借方請求書明細 |
|
1 |
60.00 |
-2 |
0.00 |
-20.00 |
貸方請求書明細 |
注釈:受注オーダーに請求書通貨を使用する場合価格、割引、数量の差異は統計に反映されません。請求書を作成する時、価格、割引、金額が基本通貨から請求書通貨に変換されますが、請求書通貨は受注オーダーには適用されません。価格、割引 、金額の差異は、統計で基本通貨とオーダー通貨に反映されます。請求書通貨の短縮コードは、統計にのみ表示され、顧客に請求される通貨を示します。
受注オーダー未請求の詳細な統計を作成し、受注オーダー未請求の推移を分析することができます。統計作成時点で、リリース、引当済、払出済、部分納入済み、納入済またはブロック済ステータスの全てのオーダー明細は選択されます。請求済みの品目は含まれません。
請求された販売に関する情報は、これらの統計で確認できます。請求日が実行日と同じかそれ以降のすべての請求済みの明細は、請求済み販売統計に追加されます。システム日付 -1 までの期間の詳細統計が作成されます。タイムゾーンが使用されている場合、システム日付 -2 までの期間の詳細統計が作成されます。
各日の納入確度に関する情報は、納入確度の詳細統計に保存されます。納入日が最新の実行日と同じかそれ以降であるすべての受注オーダー明細が詳細統計で選択されます。正味額、総額、割引額は出荷数量から計算されます。システム日付 -1 までの期間の詳細統計が作成されます。タイムゾーンが使用されている場合、システム日付 -2 までの期間の詳細統計が作成されます。
戻入数量、返品数量、廃棄、廃棄理由は、納入品質を測定するための重要な情報です。この詳細統計では、返品日が実行日と同じかそれ以降であるすべての受注オーダー明細が選択されます。システム日付 -1 までの期間の詳細統計が作成されます。タイムゾーンが使用されている場合、システム日付 -2 までの期間の詳細統計が作成されます。
詳細統計が作成されると、請求済みの販売と納入品質のデータを必要なレベルまで集計できます。集計するディメンション (例えば、顧客または顧客グループ) と集計する対象 (例えば、販売数量と請求済みの数量) を選択できます。詳細統計を集計する期間 (日次、週次、月次、または空き日数) を選択できます。集計機能が提供できる質問の一例は次のとおりです:顧客ごと、顧客グループごとに毎月どれぐらい請求しますか (正味額、総額、税)?集約の定義は、別のインターフェースである「データ集計」で行われます。請求済みの販売を集計する際、システムは請求書が作成された日付を基準として使用します。したがって、最新の集計後に作成された請求書は次の集計期間に含まれ、請求日が変更された場合でも、前の期間に含めることはできません。