固定資産の実地棚卸

固定資産棚卸プロセスは、会社内の固定資産の物理的な存在を確認するために使用されます。このプロセスは、固定資産棚卸の実際の結果の記録を持つレポートを作成するために、システム内で固定資産棚卸を作成し、実際の結果が得られた後にシステム内の既存の情報を更新することを含みます。

システムで作成される固定資産棚卸には、特定の時点で選択されたサイトのすべてのオブジェクトを含めることができます。ただし、棚卸を選択したサイトに属する選択範囲の物理的な場所に限定することや、選択した範囲の管理者の管理下にある固定資産オブジェクトに限定したりすることができます。

特定の時点で、固定資産オブジェクトは1 回の固定資産棚卸にのみ含めることができます。

固定資産棚卸に含まれる固定資産オブジェクトを操作のためにブロックすることが可能です。ただし、これを行うには、固定資産棚卸が作成される前に、それらのオブジェクトに対して進行中のすべての操作を完了する必要があります。

次のシナリオは、固定資産棚卸の結果が得られた後、固定資産オブジェクトをシステム内でどのように処理できるかを示しています。

結果 1 - ページの固定資産オブジェクト在庫タブで入力されたオブジェクトと同じ場所および物理的な位置にオブジェクトが存在します。

オブジェクト A は固定資産棚卸 1 に含まれています。オブジェクト A に対して、固定資産オブジェクトページの在庫タブで入力されたサイトは SITE 1 で、入力された物理的な場所は A です。固定資産棚卸を実行した後、オブジェクト A が実際には SITE 1 の物理的な場所 A にあることが判明しました。

このような状況では、オブジェクト A の棚卸ステータスを存在するとして固定資産棚卸結果報告ページで変更できます。

結果 2 - オブジェクトが実際に存在する場所および/または物理的な位置が、ページの固定資産オブジェクト在庫タブで入力された内容と異なっています。

オブジェクト B は固定資産棚卸 1 に含まれています。オブジェクト B に対して、固定資産オブジェクトページの在庫タブで入力されたサイトは SITE 1 で、入力された物理的な場所は A です。固定資産棚卸を実行した後、オブジェクト B が実際には SITE 1 の物理的な場所 B にあることが判明しました。

オブジェクト B の物理的な位置は、移動先オブジェクト情報ダイアログで変更できます。このダイアログでは、必要に応じてオブジェクトのサイト、物理的な場所の詳細、タグ番号、及び管理者を変更することもできます。移動先オブジェクト情報ダイアログでオブジェクトに関連する情報を変更すると、オブジェクトの棚卸ステータスが null から所在ありに変更されます。

結果 3 - オブジェクトが存在しません

オブジェクト C は固定資産棚卸 1 に含まれています。固定資産棚卸を行った結果、オブジェクト B は存在しないことが判明しました。

このような状況では、オブジェクト B の棚卸ステータスを不明として固定資産棚卸結果報告ページで変更できます。オブジェクトの棚卸ステータスが不明に変更されると、固定資産棚卸結果報告ページのオブジェクト廃棄オプションを使用してオブジェクトを廃棄できます。一方、移動先オブジェクト情報ダイアログでオブジェクトに関連する情報を変更することにより、棚卸ステータスを不明から所在ありに変更できます。

固定資産棚卸の結果に応じて固定資産オブジェクトに関する情報が更新されると、固定資産棚卸を完了できます。固定資産棚卸は、棚卸ステータスが null または不明のオブジェクトが含まれている限り、棚卸は完了できないことに注意してください。