見積りとは、入手可能な情報に基づいて計算された、製品、プログラム、またはプロジェクトの推定原価の概算です。見積りの目的は、既知の項目構成からの原価の積み重ねに基づいて、見積または契約の入札価格を確立することです。
見積リビジョンはバージョンと項目レコードで構成されます。見積りは、見積りツリー構成に含まれる、さまざまな項目タイプの上位項目すべての販売価格を取得するために使用されます。見積を手動で作成するには、まず見積りの説明などを含む見積ヘッダーを作成し、次に項目レコードを追加します。
新しい見積りを入力すると、会社、通貨などの情報が既定値として取得されます。既定値を変更することは可能です。上の一般タブでは、担当者、見積タイプ、見積分類などの見積りのオプション情報を入力できます。見積りのリビジョンでは、既定で 1 つのバージョンが作成されます。見積りを作成すると、常に既定のバージョンが確立されます。数量の違いや異なる顧客への差別化された提供に対応するために、複数のバージョンを作成することが可能です。新しいバージョンが作成されると、すべての原価、不確実性、およびマークアップが以前のバージョンからコピーされます。
見積りに追加される各項目レコードに対して、顧客定義の項目タイプを選択することが必須です。これらの顧客定義の項目タイプはそれぞれ一般そして製品の参照項目タイプに接続されており、入力する必須データとオプションデータを決定します。参照項目タイプは、見積ツリー構成の組立と、計算時に原価、不確実性、およびマークアップを処理する方法を制御します。
また、顧客タブでは、ツリー構成に対して計算された原価のバージョンに接続できる 1 つまたは複数の顧客を指定します。すべての顧客カテゴリを制限なく選択できます。
このアクティビティの結果として、見積りのリビジョンが作成され、進行中ステータスになります。さらに、既定の原価バージョンが作成され、進行中ステータスになります。見積りでは、見積プロセス中にバージョンと項目に対して計算された原価数値が追跡されます。