IFS 分析モデル- Power BI は、分析と視覚化のために、Microsoft Power BI を通じて分析モデルを活用するためのフレームワークを提供します。
これは、 IFS Cloud 情報ソースからクラウド ホスティングにおけるデータ レイクへとデータ転送をサポートするフレームワークと、オンプレミスのデータ ゲートウェイを介してこのデータ レイクに接続する一連の分析モデルで構成されています。独自の BI インフラストラクチャが設定されると、モデルの展開は、IFS Cloud Web を通じて実行できます。
この新しいフレームワークは、Oracle でホストされている IFS 情報ソースから Parquet ファイルの形式で Azure Data Lake Gen 2 Storage にデータを転送するスケジューラおよび Data Pump マイクロサービスで構成されています。ADLS Gen 2 にあるこのデータは、 Power BI データセットに基づく分析モデルのデータソースとして機能します。
新しいアーキテクチャの主な要素は、スケジューラ Pod、Data Pump、Azure Data Lake Gen 2 Storageです。
IFS Cloud Web で利用できるその他の機能は次のとおりです。
a) ADLS Gen 2 コンテナーについて
Azure Data Lake Gen 2 は、Parquet ファイルをホストするために使用するストレージ アカウントの一種です。ストレージ アカウントのコンテナー内では、フォルダーはエリアごとに使用でき、データソースはエリア フォルダー内 (Parquet データソースごとのフォルダー) で使用できます。
これらのフォルダー/コンテナーにアクセスし、Parquet データソースに接続するには、Shared Access Signature (SAS) トークンが必要です。SAS トークンは、 Power BI Desktop で使用して、そのフォルダー内のフォルダーとファイルに一時的に接続できます。
SAS トークンのデフォルトの有効期限は 5 日間です。有効期限が切れると、新しいトークンを作成する必要があります。
b) Parquetファイルについて
Parquet ファイルは、複素数データタイプをサポートする列指向型のファイルフォーマットです。メリットは、高速データストレージと取得による効率的なデータ圧縮です。次の 3 つのタイプがあります。
IFS がリリースした分析モデルは、IFS 技術ドキュメントの関連場所からダウンロードして、独自の Power BI テナントの Golden Workspace にアップロードできるようにする必要があります。
IFS Cloud Web には、これらのコア モデルを目的の Power BI ワークスペースに公開したり、カスタマイズのためにモデルをダウンロードしたりする機能が用意されています。
分析モデルのすべての主要機能 - Power BI (分析モデルの公開、分析モデルのカスタマイズまたは新規作成) は、 Power BI データ セットを使用します。Power BI と ADLS Gen 2 でホストされている Parquet データソース間の通信は、オンプレミスのゲートウェイを介して行われます。
Power BI Desktop の補足として、カスタマイズ エクスペリエンスを強化するために使用されるツール/プラグインがあります。
現在提案されているプラグイン:
領域は、各データソースおよび分析モデルの主な機能領域と呼ばれます。(例えば:財務、HCM、CRM など)
データソースの機能領域 - このデータソースが追加される Azure Data Lake Gen 2 ストレージ内のフォルダーを指定します。
分析モデルの機能領域 - 分析モデルを公開/アップロードするターゲットPower BI ワークスペースを指定します。
インポート/エクスポート機能は、サインオフ プロセス中に各環境 (DEV、UAT、PRD) でデータソースを再定義し、モデルを本番環境に移行する時間を節約し、ヒューマンエラーの可能性を減らすために作成されました。
1 つの環境から、Parquet データソース定義を.jsonファイルとしてエクスポートできます。この.jsonファイルは、 Parquet データソースページ内のアシスタントを介して別の環境にインポートできます。
分析モデルのバージョンは独自のリポジトリで管理する必要があるため、保存済バージョンは、モデルのアップロードページを介して別の環境で変更できます。